日本医療マネジメント学会 第24回熊本支部学術集会の開催にあたって
時下、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、この度、2022年3月12日(土)に開催されます日本医療マネジメント学会第24回熊本支部学術集会の開催を担当させていただくことになりました。今回で24回目の開催となる当学術集会ですが、猛威を振るう昨今の新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、その開催形式は大きく様変わりしてきております。
一昨年の第22回の開催は感染拡大のあおりを受け、残念ながら中止となりましたが、くまもと森都総合病院 藤山 重俊先生のご尽力により、抄録集の編纂・配布が行われました。そして昨年の第23回は、阿蘇医療センター 甲斐 豊先生のご尽力のもと、初の完全Webによる学術集会開催となり、コロナ禍における新たな学会の在り方について、我々も多くの知見を得ることができました。
現在我々の生活を脅かしている新型コロナの感染拡大は、これまで提唱されてきた業務効率化および安全性・ペーパーレス等の視点に加え、社会における「デジタル化」をより加速させる大きな要因となっています。
医療業界においても、コロナの終息が見通せないなか、コロナ禍における持続可能な医療提供体制を維持し、ニューノーマルな社会に適応していくうえで、「デジタル化」の推進は極めて重要となっております。
こうした現況を踏まえ、コロナ禍における新たな課題の解決・対処に資していただくため、今回のテーマは「With/post コロナを見据えたDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進」といたしました。各施設におけるDXを活用した戦略策定および取り組み事例等を通して、「Withコロナ」「Postコロナ」時代の新たな医療について、皆様と知見を深めていきたいと思っています。
開催形式は昨年同様完全Web配信とし、特別講演及びシンポジウム講演の内容は、医療のデジタル化の流れとこれからの病院経営の将来像、医療におけるデジタルの活用事例等にフォーカスし、今後の時代を見据えた医療を考えるうえで有用な話題を提供いただけるものと思います。
両講演ともにオンデマンド方式により一定期間は閲覧可能な設定とし、一般演題についてはWeb配信のみによる共有といたしますが、一部はWeb上での発表を行っていただく予定としております。
なお、今回のテーマに沿い、抄録集については紙媒体での配布は行わないこととし、オンライン上にて各自でダウンロードいただく形式としたいと考えております。趣旨をご理解のうえ、何卒ご容赦を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様の益々のご健勝、ご発展を祈念申し上げます。
2021年10月
日本医療マネジメント学会 第24回 熊本支部学術集会
学術集会会長 平 田 稔 彦
(熊本赤十字病院 院長)